ゲキサイ(撃砕) 第一

東習志野(千葉県)と麹町(東京都)の空手教室、空手道 高田道場です。

高田道場では、今年、道場として初めての6級(黄色帯)が誕生し、ゲキサイの稽古を始めました。

ゲキサイとは

ゲキサイは、漢字では「撃砕」と書きます。剛柔流の「基本形」で、第一と第二があり、第一から習っていきます。四大流派のうち剛柔流以外は、へイアン(もしくはピンアン、平安)という、元々は同じ形だったものを基本形としていますが、剛柔流のこのゲキサイは、それらとはまったく異なる形です。へイアン(もしくはピンアン)の最初に覚える初段と比べると、ゲキサイは第一でもやや難しい形と感じられ、実際、盛り込まれている技も多彩です。

ゲキサイ第一を動画で見てみましょう

ゲキサイ 第一

青龍会では、号令は20で稽古しています。号令付きの動画はこちらです:

ゲキサイ第一(号令付き)

ゲキサイ第一の技の順番

順番向き立ち方動き、技
開始結び立ち礼をして、形の名前を発声「ゲキサイダイイチ」
用意並行立ち手刀を重ねた後、拳を握りながら太腿の横に。同時に、足のかかとを開いて並行立ちに
1南→東サンチン立ち左足を軸に右足を移動し、左サンチン立ちし、左上段受け
2右足を一歩前に出て、右上段突き
3四股立ち右足を大きく引き、四股立ちし、左下段払い
4東→西サンチン立ち右足を軸に左足を移動し、右サンチン立ちし、右上段受け
5西左足を一歩前に出て、左上段突き
6西四股立ち左足を大きく引き、四股立ちし、右下段払い
7西→南サンチン立ち左足を一歩前に出て、左サンチン立ちし、左内受け
8右足を一歩前に出て、右サンチン立ちし、右内受け
9前屈立ち左中段前蹴りから前屈立ちになり、左ヒジ上げ打ち
10左裏拳正面打ちから、左下段払い
11右中段突き【気合】
12南→北並行立ち右足で足払いして、並行立ちし、右手刀内打ち
13サンチン立ち左足を一歩前に出て、左サンチン立ちし、左内受け
14前屈立ち右中段前蹴りから前屈立ちになり、右ヒジ上げ打ち
15右裏拳正面打ちから、右下段払い
16左中段突き【気合】
17北→南並行立ち左足で足払いして、並行立ちし、左手刀内打ち
18前屈立ち左足を大きく引いて前屈立ちし、両手突き
19左足を進め、腰は前屈立ちの高さのまま並行立ち、左内受けしつつ、左右入替え前屈立ちし、両手突き
20西結び立ち左掌に右拳を重ね、結び立ち。右拳を開く
終了礼をする

左右を入れ替えて同じ動きをしている箇所があります。1〜3と4〜6、また、8〜12と13〜17は、左右が異なるだけで、全く同じです。

各技の狙う位置

順番を覚えて、正しい立ち方ができるようになったら、正確な狙う位置を確認しましょう。

  • 上段受け(号令1,4)は、額のやや上で額からは拳1つ離し、掌側を正面に向ける
  • 上段突き(号令2,5)は、人中を狙う
  • 下段払い(号令3,6)は、手の甲側を正面に向け
  • 裏拳打ち(号令10,15)は、人中を狙う
  • 中段突き(号令11,16)は、雁下(左右の胸の少し下)を狙う
  • 手刀打ち(号令12,17)は、首を狙う
  • 両手突き(号令18,19)は、体の中心で両拳が垂直に並ぶ。上側の拳は水月を狙う