裏拳の下突き

習志野市東習志野のこども空手教室、空手道 高田道場です。

腕を伸ばして突きが当たるとき、空手の突きは、「手の甲が上・手のひらが下」を向いた状態ですが、それまでの突く途中の状態はどうなっているでしょうか?空手を習っていると、よく「脇が空いている」(と良くない)と指摘されることがありますが、それはどうしてでしょうか?

裏拳の下突きは、「手の甲が下、手のひらが上」の引き手の状態から、そのままの拳の向きのまま、突きを当てる突き方です。実は、腕を伸ばしきる前までは、「手の甲が下、手のひらが上」のままの方が力を強く伝えることができます。また、その状態だと、脇が締まっているので、対象に当たった時に反動がダイレクトに胴体に伝わって力が逃げないため、より重い突きになります。一方、腕を伸ばしきらない分、射程距離は短い突きです。

冒頭の質問、腕を伸ばしきる前の拳の向きに戻りますと、通常の突きの場合も、突き始めから拳を返すのではなく、その途中では、脇を締めて、「手の甲が下、手のひらが上」のままで、最後に自然と拳が返る(「手の甲が上、手のひらが下」になる)のが良いです。裏拳の下突きは、もちろん、それ自体も攻撃に使える技ですが、脇を締めて、拳に重さを伝える練習になります。

なお、青龍会/高田道場では、この技を裏拳の下突きと呼んでいますが、実際に当てる箇所として使っているのは、正拳です。(当てる箇所としての裏拳というよりも、通常の突きとは、拳の向きが上下逆なので、そう呼んでいるのだろうと思います)。また、単に下突きや、ボディアッパーと呼ばれる突きも、この技と同一、もしくは、同じ要素持った突き方です。

ポイント:

  • 突く場所は、水月(みぞおち)です
  • 突く腕は、脇を強く締めます
  • 引き手をしっかり取ります

青龍会/高田道場の基本稽古では、裏拳の下突きは、四股立ちで行います。上腕を、胴体の側面に擦るような形で、上腕が対象にまっすぐ向かうように突きます。手の甲が下を向いた状態のままで、突いた状態でも、ヒジはやや曲がっています。

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