習志野市 東習志野の空手教室、空手道 高田道場です。
移動稽古とは?
空手の入門したては、足場を固めて「その場で」技を出す練習を行います(これを「基本稽古」と呼びます)が、それが身についてきたら、次には一歩ごとに「前に移動しながら」技を出す練習をします。これを「移動稽古」と呼びます。 本来、前後への移動を伴わずに相手を攻撃するというのは、ほとんどありえなく、そういう意味では、移動稽古はより自然な攻撃の仕方であり、体重移動と体全体の連動によって、それぞれの技をより深く理解できるようになります。
しかし、基本稽古と比べて、前への移動を伴う移動稽古では、体重移動によってより強い技を出せる一方、体の各部をバランスよく 連動させることが必要です。基本稽古で、体の軸、正中線をしっかり保って、手足の各部を意識しなくても正確に動かせるようにしてから、その上で、移動稽古に繋げていくようにしましょう。基本稽古ができていなくて、上手な移動稽古ができるようになることはありませんが、基本稽古がしっかりできているなら、最初は移動稽古がうまくできなくても大丈夫。徐々に着実に、できるようになっていきます。逆に、移動稽古でうまく体のバランスが取れなかったり、詰まってしまったら、基本稽古に戻って、体の各部それぞれの動きに注意を払って見直してみるのも良いでしょう。毎回の空手稽古で、上級者や有段者も基本稽古から稽古するのはそういった理由があります。
移動稽古のポイント
さて、基本稽古がしっかりできていることを前提に、移動稽古では、以下の点に注意しましょう。
- 正しい足の位置、立ち方をキープする
- まっすぐ前に進む
- 重心を上下させず一定に保つ
なお、(自分と同じ身長の)相手を想像して、前にいる想像の相手から目を離さない、正確な位置を狙う、大きな気合いを出す、のは、基本稽古の基本(https://karate-challenge.org/2018/10/28/basics-of-kihon-keiko/)と同じです。