手刀の鎖骨打ち

習志野市東習志野の剛柔流の空手教室、空手道 高田道場です。

空手と言えば、自分の体を使って技を出していますが、力を出しているのは、自分だけでは、ありません。多くの技は、しっかりとした空手の立ち方、構えの上に技を乗せているので、その意味では、地面ないし地球の力・重さを伝えているとも言えますし、特に直突きや前蹴りでは慣性の力を、また、正中線を中心とした回転で遠心力も使っています。

さて、それ以外にも、空手の技が使っている力があります。ーそれは、重力です。特に、この手刀の鎖骨打ちは、それがとても重要な要素になっています。頭上に高く掲げた手と腕自体が持つ重さの力(位置エネルギー)を、鎖骨にめがけて開放します。手は、片手の掌と前腕で、体重の約3%の重さがあるそうです。50kgの人なら約1.5キロ。ただ腕の力を使うだけでなく、その重さによる重力加速度をうまく使うようにしましょう。高く掌を上た方が強い技になるし、肩に力が入り過ぎていると、重力を相殺してしまう、ということです。

手刀の鎖骨打ちのポイント:

  • 打ち始めに、掌を高く掲げます
  • 手刀は鎖骨に直角に当たるようにします
  • 引き手の掌は、地面と平行にまっすぐ引きます

まず、耳の後ろあたりに手刀を構え、その後、手刀を頭上に高く掲げます。そこから、掌の重さを活かしつつ、それを加速するように、振り降ろします。右手で打つ時は、相手の左側(自分から見ると右側の)鎖骨に当たるようにし、鎖骨より拳1つ分くらい下の位置で極めて、止めます。

左手で打つ場合は、右手の逆です。

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