習志野市東習志野の剛柔流空手教室、空手道 高田道場です。
猫足立ちは、その姿勢からほとんど体重移動をすることなく、手わざに関してはほぼあらゆる技を、さらに前蹴りまでできる立ち方です。
自由に動き回ることができる組手試合においては、ステップによる回避や、体重移動を使った力強さが求められるので、ほとんど使われることはありませんが、最小限の動きでキレを出す腰の使い方や、こちらが攻撃を受ける面積を最小にしつつ、相手のあらゆる攻撃にその場で対処できる利点は、実践の場面を想定すると、たとえば、背面が壁になるところで追い詰められたりしたら、とても役に立つでしょう。(もちろん、現実世界ではそんな場面に巻き込まれないようにすることがそもそも大事ですし、万一そうなっても、迎え撃つのではなく、逃げることが第一です)
猫足立ちのポイント:
- 体重のほとんどが後ろ足にかかる
- 前足はつま先とヒザを真正面に向けて、つま先立ち
- 後ろ足のヒザを曲げ、お尻を突き出しつつ、背中を反らせ、胸を張る(後ろ足の真上で、上半身を立てたまま沈み込むイメージ)
- 足の位置は下図の通り
上半身が正面を向くようにして、前足側の手を下段払いの開始に構えて、
下段払いをして、自然な半身になります。
なお、剛柔流では、この構えを猫足立ちと呼びますが、他の流派では、この構えを後屈立ちと呼ぶこともあります。この構えを後屈立ちと呼ぶ場合、猫足立ちは、さらに極端に後ろ足に体重を置いた構え方をそう呼ぶことになります。また、剛柔流の後屈立ちは、前屈立ちを斜め後方にひっくり返した(135度捻った)立ち方をそう呼びます。(ややこしいですね。。。)